夢を見た。
自分はイルカ先生と居間に座っている。
ドアを開けたままのすぐ隣の部屋では友人が寝息を立てていた。
イルカ先生と自分は面白くもない映画を眺めている、というより自分はイルカ先生を見ている。その内に、イルカ先生がするりと自然に自分の方へ身を寄せてきた。自分の足の間に、凭れるようにして座る。これは良く自分がイルカ先生にして貰う格好である。偶には逆にしてみようと思ったのか、と自分は微笑んで受け入れた。
イルカ先生は映画を見ている。映画は相変わらずつまらない。自分はイルカ先生の腹に手を回した。少し前傾姿勢になる。自然イルカ先生も多少前のめる。そうなるとイルカ先生の顔が全く見えず、黒い髪と肩、足先程しか見えなくなった。
イルカ先生の身体はとても温かい。少し強く抱き締めると、固い逞しい脇腹の筋肉が手の平に当たる。自分は極自然な成り行きでそれを撫でた。自分がイルカ先生に凭れる時に、イルカ先生も良くそうする。だからイルカ先生は止めなかった。イルカ先生は映画を見ている。
しばらくそうしている内に、自分の手は次第に意図を持つようになった。擦るような強い触れ方を止め、指先でそっと擽るように撫でる。脇腹を下りて腰骨の方まで手をやる。ゆっくりと撫で上げ、撫で下ろす。それを何度も繰り返した。イルカ先生は映画の“方を”見ている。
イルカ先生の身体が熱い。抱き締めている腹が大きく上下する。自分はそれを撫でる。するとイルカ先生はその手を取って、イルカ先生の身体の、その時最も熱い部分へと導こうとした。
しかし、自分はその手をさり気なく避けて、また脇腹に戻した。先程までと同じようにゆっくりと撫で上げ、撫で下ろす。イルカ先生は何も言わない。意図など無い、他愛無い触れ合いにその気になってしまった自分が悪いと思っているのだろうか。自分はその気で触っていたのに。
イルカ先生は前傾姿勢が強まり、ほとんど背を丸めるようになったが、相変わらず視線は映画の方へ向いている。自分は最早映画など見てもいないし聞いてもいない。イルカ先生だけを感じ取ろうとしている。イルカ先生の身体が小刻みに揺れた。背に隠れて見えないが、右腕から振動を感じた。自分が触れてやらないから、イルカ先生が自ら慰めだしたのだ。
抱き締めた胸が早い感覚で上下するのを腕が感じ取り、押し殺した荒い呼吸を肌で感じる。背を丸めたイルカ先生に圧し掛かるようにくっついている自分には何もかも分かった。しかしイルカ先生は右腕は最小限にしか動かさないし、顔だけは映画を見ている風にしている。
イルカ先生は一体何を隠しているのか自分は考えた。何を、何から隠しているのか。自分の前で自慰をしていること? それとも友人が寝ている隣でしていること? どちらも隠しても無駄なことだ。嫌なら止めればいい、場所を変えればいい。イルカ先生もそれは分かっている筈だ。
次第にイルカ先生の呼吸が震えるような不規則なものになった。もう自分にはバレているだろうと腹を括ったのか、イルカ先生は強く自分の手を引き寄せて触れさせた。
自分は今度は避けず、イルカ先生のペニスを握り込んだ。先端に触れると濡れていた。そのぬるつきを親指で弄ぶ。すると更に液体が零れ落ちてくる。その液体を塗り込めるように先端全体を撫で回した。イルカ先生は大きく息を吸い、何度かに分けて小刻みに吐き出す。まるで嗚咽のようだ。
自分は先端から指を離し、手の平全体で陰茎を包み、根元から擦り上げた。顔は見えないから、胸に触れているイルカ先生の背中と、呼吸の感じだけが、情報源だった。下から上へ規則的に動かすと、イルカ先生は深呼吸に似た深く長い呼吸になった。早く終わらせたいだろうに、緩い快感になったことに安心したような呼吸だ。
自分は何故か少しムキになった。友人にばれてはまずいが、どうしてもイルカ先生を感じさせてイかせたかった。
だから規則的に上下していた動きを早め、更にカリの所でねじ回すように力を込めて、イけ、と伝えた。何度かそうして今度はカリから先端ばかりを攻め立てる。イルカ先生の身体は強張り、嗚咽のような激しい呼吸に戻った。
映画を見ている筈の自分たちには有り得ない荒い呼吸音が、友人に聞こえてしまうかもしれない、いや既にもう聞こえているのかもしれない。しかし自分は手を休めないし、イルカ先生も止めない。
イルカ先生は遂に映画の方を見なくなった。自分は元より見ていない。ただイルカ先生を見ている。見えない顔やペニスの様子を、身体全体で見ている。
ふと、イルカ先生は身体を緊張させ、すぐ後に声を押し殺して射精した。それは唐突で素早かったのに、
自分は床に零さないように手の平で包んでそれを受け止めた。予兆や宣言もなかったが、自分にはイルカ先生がイク瞬間が分かったのだ。
イルカ先生は長い吐息を漏らし、身体を横に倒した。
自分はイルカ先生から離れ、ほんの少しイルカ先生の様子を観察する。相変わらず顔は見えないが、満足はしているようだ。吐精した快感と安心で半ばまどろむようにだらしなく座っている。
自分は立ち上がって、台所で手を洗った。匂いが残っては友人が気付くだろうから。
蛇口から水を出し、右手を流れに差し出した、と、その時、いつから来ていたものか、友人が隣で声をかけてきた。
「どうしたんだ?」
自分は答えなかった。友人も何も言わず、自分が手を洗い終わった後、水を汲んで飲んだ。
このやり取りを、イルカ先生はどのような気持で聞いているのだろう、と自分は想像して微笑った。
――そういう夢だ。ただそれだけの。
だが目覚めた後、自分は相当にイルカ先生に参っているのだと思った。
もちろん、夢を見なくても、それは知っていたけれど。
という夢を見た。(管理人が)(しかもカカシ=管理人で)
超楽しかった。(けど、もっと触っときゃ良かった)
その内管理人はイルカ先生の為にチンコが生えてくる気がする。