僕の人生が三歳四ヶ月から始まったのか、もしくは終わったのかだとしても、ともかく、今夜もう一度僕は生まれたのに違いない。

 イルカさんに分け与えられた体温が、今の僕を生んでくれた。
 それがただの同情や、カカシ先輩と重ね合わせた故の行動だったと、分かってはいたけれど、それでも良かった。
 触れ合い、求め合ったのはイルカさんと僕自身だ。そしてあの時確かに、僕の身体は、僕のものだった。
 それだけは決して揺らぐことのない真実だから。

 駆けていくイルカさんと、その先のカカシ先輩を見ながら、僕はふと思った。
 いつか僕もあの様に、誰かと愛し合い、触れ合うことができるだろう、と。
 本当にそうなるかどうかも分からないし、一体いつのことになるのかも分からない。
 だがただ一つ分かるとすれば、その相手はきっと、イルカさん――貴方に似ている人だろう。




End.








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